私がカナダにワーキングホリデーに行ったのは2018年のころ。
海外で生活するときにエージェントに相談するのが良いと耳にしたことはありませんか?実際にはエージェントを利用しなくても、生活することが出来ます。
しかし、カナダで出会った多くの日本人の方が海外へ渡航するときに、必ずといって良いほど、エージェントを利用しているのを目の当たりにしてきました。
そして、エージェントの存在はとても心強いですが、やはりお仕事になるので、どこまで信じていいのか不安に思うこともあるのではないでしょうか?
今回はエージェントを通じて何をすることが出来るのか、事前に自分で準備しておきたい内容についてご紹介します。
海外留学エージェントを利用するメリットとは
もしも海外留学を考え始めた時に、なにから初めてよいのかと戸惑う方も多いかもしれません。私の経験上、あとからこうしておけば良かった!と思うことも沢山あります。
海外エージェントに相談するのも良いですが、渡航先に行ってみなくては分からないことも沢山あるので、ひとつのエージェントに相談するのではなく、複数のエージェントから情報を集めるのが良いと思います。
というのも、ひとりひとりの価値観も違えば、渡航先でやりたいことや目的が異なるので、アドバイスもどうしてもカウンセラーの方の主観でのアドバイスになります。
また、エージェントを利用する大きな理由は、代行手続きを依頼するのかどうかが、ひとつのポイントです。
海外が初めての方はエージェントを利用することで、日本人のお友達をつくることが出来ます。英語圏に来たからには、なるべく日本人と関わりたくないという気持ちも分かるのですが、日本語で相談できるお友達がいるだけで、沢山の情報を得ることができます。
ひとりひとり住んでいるお家も違えば、学校も違う、働いている先も違う。ということは、その方は自分の知らない経験をしています。
海外先では、情報をもっているともっていないでは、行動できる範囲が異なってきますので、日本人のお友達は、情報源の宝庫です。
私は携帯電話について理解できないまま渡航し、現地でなんとかなるかと思っていたら、携帯電話を現地で手に入れることは、費用もかかる上、ネット上で中古の携帯電話を手に入れようとしましたが、万が一SIMカードの相性が悪いときには購入しても使えない可能性がありました。
結局いろんな手を尽くしたのですが、結局日本人のお友達に格安で譲ってもらい、助けて貰いました。
それに、お友達を通じて他国のお友達をつくることもできます。
エージェントを通して申し込みをするもの
カウンセラーに相談する前に、代行を依頼するのかどうか事前に考えておく必要があるものについてご紹介します。
ビザの申請方法
学校に通う予定のある方は、エージェントを通して学校入学の手続きを行うことで、無料でビザの申請を行ってくれます。
個人でビザの申請を行うときには、ウェブサイトで「ビザ方法」と検索すると、今は画像付きで無料で公開しているエージェントもあるので、自分で行うことも可能です。
学校に通う予定がない方で、ビザの申請で失敗するのが不安なときには、ビザ申請だけ有料で行ってくれるエージェントもあります。
滞在先
ホームスティ・ルームシェア・学校付属の寮・バックパッカーの宿という選択肢があります。
こちらの選び方は、ずばり「好み」で選ぶしか方法はありません。
☆ホームスティ
メリット:衣食住が割と安定している。日本人のお友達を作りやすい。
デメリット:費用が高い。費用が高い割に、想像していたホームスティと違うことがある。
ホームスティと聞くと、温かく迎えてもらえるイメージがありませんか?
もちろん素敵なホストファミリーもいるのですが、やはり人間同士なので相性がどうしてもあります。ホストファミリーを選ぶことはできませんし、ホストファミリーは収入を目的としてホームスティを行っているご家庭があるので、まずは1か月間だけ滞在してみて、気に入った時にはずっとお世話になるのが良いかもしれません。
ホームスティは、自分ひとりだけという家庭を選ぶこともできますが、基本的に日本人・中国人・韓国人などとアジア圏の方が一緒になることが多いです。母国語で意思疎通が出来るって、海外生活にあたってはとても重要になってきます。
ホストファミリーの国籍を選ぶことも出来るのかどうか、確認してみてください。
☆ルームシェア
メリット:コストが安い。
デメリット:現地に行ってみないと、立地が安全かどうか分からない。
駅から近いのか、バスの本数は沢山でているのか、座れるのか、夜が遅くなっても安全に帰宅することができるのか考える必要があります。
住んでみないと、どんな人が一緒に住むのか分からないのが難点です。
私のお友達では、学校で仲良くなった友達と一緒にまるごとお家を借りて住むという方もいました。
オーナーさんが融通の利く方だととても安心です。
細かいルールがある場合には、注意しましょう。
ルームシェアを借りる時は、必ず下見をしてから契約しましょう。
お部屋をみるとどんな方が住んでいるのか、なんとなく予想が付きます。
私は、学校のお友達やホームスティ先で一緒に暮らしていた日本人のお友達と一緒に下見に行きました。安全面や契約で迷ったときにお友達の意見も聞けるので、とても助かりました。
どんなに小さくても良いので、プライバシーのある一人部屋があるルームシェア(キッチン・バスルーム共有)がおススメです。私のお友達で、二人でひとりのお部屋をシェアするタイプのお部屋に住んでいたのですが、相手に合わせて消灯しなくてはいけない等いろいろと大変そうでした。
最低でも何ヵ月住まなくてはいけない等のルールがあるのですが、それより前に退去するとデポジットを返してもらえない場合があります。
ルームシェアの子と一緒にこれ以上住めない等問題があったとき、短い契約月の方が気持ち的に楽です。
☆学校の寮
メリット:学校のお友達と仲良くなりやすい
デメリット:費用が高い。意外と賑やか。
南米系の子が賑やかだという話をよく聞きます。
学校の寮だと安心だというイメージがあるかもしれませんが、若い年齢層が多いので、ホームパーティも多く、割と賑やかです。
☆バックパッカー用のホテル
メリット:現地で様子をみてから、宿泊先を決めることができる。
デメリット:長く滞在するとコストがかかる。
セキュリティ面を確認してから、宿の予約を取ることをおススメします。
自分専用で使えるロッカーが付属している場合がほとんどですが、南京錠は自分で準備する必要があることが殆どです。鍵の有無も事前に確認しましょう。
また、大きなスーツケースを持っている場合、自分専用ロッカーのサイズはあくまでも貴重品が入る程度の大きさになるので、別途で保管して貰えるスペースをもっているバックパッカーホテルに泊まれると安心です。
インターネットを通して現地のスタッフに質問することも出来ます。
学校を決める
学校の代行手続きを無料で行ってくれるエージェント会社がほどんどです。
エージェントと相談して渡航前に学校を決めることも良いことですが、現地で見学してから学校を決めるのも良い手段です。
実際に入学してみないと学校の本質は見えてきません。
エージェントを通じて日本人のお友達から学校の情報を得ることも良い手段だと思います。
渡航したばかりのことは不安に思うかもしれませんが、日本人同士でどんな先生がいるのか、授業の進め方や一緒に授業を受けるお友達の国籍はどこが多いのか等、質問してみてください。
私は、授業で使いやすい携帯アプリを教えてもらいました。
お金の管理
ビザの種類・渡航する国によって、現地で開設できるのかどうか異なってきます。
基本的な情報はエージェントから得ることが来ますが、基本的には、現地に日本人がいるスタッフがいる銀行をおススメされると思います。
私ははじめのうちは日本人スタッフがいる銀行を利用していましたが、途中から契約内容の良い銀行へ移行しました。
日本人スタッフはいませんが、優しい銀行スタッフの方に何度も助けてもらい、困ったときも対応してもらいました。意外となんとかなるものです!
交通機関を把握する
電車・バス・国際運転について、把握しておくととても便利です。
土地勘は、実際に現地に行ってからでないと分からないことも沢山あるかもしれませんが、日本でお家を借りる時のことをイメージしてみてください。
通勤することを考慮して、暮らす場所を考えると思います。
ショッピングセンターがあるところはとても便利ですが、混雑することも考えられます。
交通機関のことははじめから知っていると、とても便利だと思います。
また、国際運転は怖いから絶対にしたくないと思っていたのですが、行動範囲も広げることができます。それに手続きをすることも、良い勉強になります。
海外保険
ほとんどのエージェントが海外保険を取り扱っています。
クレジットカードに付帯している海外保険でカバーできる内容であれば良いのですが、その他に加入する方法として、エージェントを通して契約をする・現地の医療保険に加入する・インターネットを通じて自分で損保会社と契約するという手段が挙げられます。
1番安く加入できる保険は、現地の医療保険です。
しかし、あくまでも医療保険のみになるため、器物損害や物をなくしてしまった、他人にけがをさせてしまったときの保険はありません。
エージェントを通して加入をしても良いのですが、価格は割高ですので、個人的な意見ではインターネット上で自分で手続き加入するのが一番だと思います。
私のお友達では、クレジット会社の無料付帯(3か月)を利用し、その後は現地の保険に加入をしていたお友達もいましたが、あくまでも保険はお守りですので、自分の納得のいく保険に加入しましょう。
私はなんだかんだいつも海外の病院にお世話になっているので、必ず保険には入るようにしています。
学校に入学するときにも海外保険の内容コピー提出が求められる場合があります。
荷物の郵送
こちらも多くのエージェントが国内から国外へ発送した荷物の受け取りサービスを行っています。また、海外から日本へ帰国する際、海外から日本へあらかじめ荷物を郵送したい場合など、エージェントを通じて郵送することが出来ます。
海外で生活を長くしていると、荷物が増えてしまうなどのケースはよくあることです。
また、他の国に立ち寄ってから帰国したい場合、荷物が少ないと移動に便利です。
海外の郵便局や宅配サービス会社を通じて郵送することもできますが、金額は割高になるケースがありますので、私はエージェントを通じて日本へ荷物を送りました。
関税の問題もあるので、なにを郵送できるのか、事前に確認しましょう。
インターシップ・ボランティア
エージェントによって、扱っているインターシップやボランティアが異なります。
紹介手数料はかかりますが、興味があることには是非挑戦してみてください!
私は利用していたエージェントに、インターシップを扱っている学校をエージェントから紹介していただいたのですが、既に他の学校に通っていて、さらに入学費や授業料を払う余裕はなかったので、インターネットで他の方法がないか調べたところ、インターシップだけ申し込みできるエージェントを見つけたので、そちらのエージェントにお世話になりました。
他のエージェントを利用することは、申し訳ない気持ちもあったのですが、今しか出来ない経験を無駄にしたくありませんでした。
まとめ
エージェントは手続き代行の役割、そして留学をするにあたり相談をできることはとても心強いものだと思います。私がカナダに行っていたときは、お友達のような感覚でしたが、困ったときにはとても心強い味方でしたので!
ただし、あくまでも留学は自分が主役なので、エージェントのアドバイスをすべて聞くのではなく、いろんな情報を参考にして、素敵な留学生活ができるといいなと思います。